2022年5月、全カナダ日系人協会(National Association of Japanese Canadians: NAJC)
が「新移住者特別委員会(New Japanese Immigrants Ad Hoc Committee:NJIC)」を設立しました。NJICの目的は次のとおりです。
- 新移住者が全カナダ日系人協会の活動に参加することを奨励する。そして、新移住者と日系人コミュニティーの相互利益になるようなネットワークを作る。
- 新移住者とカナダ人全般の人権と社会的正義の増進に寄与する。新移住者に日系カナダ人の歴史を学ぶ機会を提供する。
- 新移住者と日系人コミュニティーとの文化交流を促進する。
- 新移住者に日本語による社会的サービスの提供を促進する。
NJICの任期は2022年5月から2023年4月末までの1年間です。来年5月に新移住者と日系人社会への貢献を判断して、常駐委員会に移行するかどうかを決定します。
NJICは先ずは次のプロジェクトを推進します。それぞれのプロジェクトはNJIC委員がリーダーとなり、プロジェクトに興味のある新移住者を募ってチームを作り行います。プロジェクトチームが設立されたらチームメンバーを公募します。
- 新移住者団体の活動の調査
新移住者団体の活動およびNAJC加盟団体の新移住者関係の活動を調査します。どのような活動が新移住者の役に立っているか、必要とされているか、日系人との相互利益になっているかなどを調査して公表し、新移住者と日系人の活動に役立てます。 - 新移住者ネットワークの設立
新移住者社会にはすでにさまざまなネットワークがあります。これらの多くは地域また少人数の新移住者に限られています。これらのネットワークで拡張を希望するのもを支援します。 - NAJCウェブ・サイトの日本語ページの拡張
現在のNAJCウェブ・サイトにある日本語ページは限られています。日本語ページを拡張してNAJCの活動を広く新移住者に知ってもらうとともに、新移住者社会の活動を日系人に知ってもらうようにします。 - 日本語によるオンラインセミナー
新移住者に興味のある課題について日本語によるオンラインセミナーを開催します。 - NAJC年次総会ので新移住者向け会議の開催
新移住者に興味のある課題について、特に日系人と共同で行えるような活動について日本語の会議を開催します。 - 新移住者のための社会福祉サービスの検討
新移住者は特有な社会福祉サービスを必要としています。現在、大都市ではこのようなサービスを日本語で提供する団体がありますが、小都市にはありません。このようなサービスを小都市に拡張する方法を検討します。 - 新移住者の歴史資料の蒐集
第二次世界大戦後の新移住者の活動を、将来カナダ日系人の歴史に追加できるように、新移住者関係の資料を確認し、蒐集して保管の方法を検討します。 - 新移住者が個人的な問題を相談できるようなネットワークの可能性を検討します。
- 若い世代と日本の歴史、日系人の歴史、日本文化の継承、日系カナダ人文化の継承について話し合える機会を提供するネットワークの可能性を検討します。
以上が現在予定中のプロジェクトですが、新移住者の要請により新しいプロジェクトも可能です。
NJIC委員は次のとおりです。
委員長:鳥飼文彦(Whitehorse)、書紀:大木崇(St. Albert、Alberta)
委員:傳法清(トロント)、鹿毛まりこ(リルエット、BC)、高林美樹(ビクトリア)、井上よし(トロント)、ピアレスゆかり(ビクトリア)、田中佑典(トロント)、ケビン・オカベ(NAJC代表、Kenmore, Alberta)
NJICの連絡先:
鳥飼文彦 [email protected]