会長のメッセージ 2020年3月

ロリン・オイカワ

私は今年のメトロ・バンクーバー敬老会で話をする機会がありました。私がグレーター・バンクーバー日系カナダ人市民協会の会長を務めていた時、敬老会を開催してシニアーの皆様を招待するのは私の大好きな催物の一つでした。たくさんのシニアーの皆様とお会いすると私はいつも元気になります。敬老会でシニアーの皆様は、現代音楽に合わせて体を揺らしたり、ラジオ体操をしたり、炭坑節を踊ったりしていました。炭坑節は炭鉱夫の動作を真似た民舞です。炭鉱夫が石炭を掘ったり、トロッコを押したりする動作が入っています。炭坑節は亡くなった人を迎えるお盆に踊られる盆踊りとしても知られています。私の母方の先祖は1800年代にバンクーバー島のカンバーランドの石炭鉱山の仕事でカナダに来ました。そういうわけで炭坑節は私にぴったりな盆踊りなのです。さつき会日本舞踊グループの皆様、炭坑節の振りを皆さんに教えてくださりありがとうございました。敬老会を手伝ってくださった皆様ありがとうございました。日系カナダ人市民協会役員のエイプリル・シミズさんと会長のジュディー・ハナザワさんにはこの日本の大切な伝統を守り続けてくださっていることに、特にお礼を申し上げます。

私が敬老会でお話ししたことの一つは、日系カナダ人の経験を共有することの重要性です。私は皆さんに家族の経験を記録しておくよう促しました。記録しないで忘れられたら後から後悔しても終わりです。全カナダ日系人協会では日系人の歴史を忘れずに記録しておくことをとても大切にしています。日系カナダ人の歴史はカナダの歴史の大切な一章です。しかし、カナダの歴史にはしばしば日系カナダ人の歴史が欠落しています。日系カナダ人の歴史の教訓は不正義が繰り返されないために今日そして将来にとって大切です。このことが、ブリティシュ・コロンビア州リドレス運動が私達にとって身近なものであり、全カナダ日系人協会の重要な活動の一つである理由です。全カナダ日系人協会は、昨年ブリティシュ・コロンビア州政府にリドレスについての全カナダ日系人協会の勧告書を手渡し、また最近ブリティシュ・コロンビア州政府と会いました。私達は現在リドレスの具体的な提案を集め、強力な証拠に基づいた提案を検討しています。

太平洋戦争が終了してから四年経った1949年4月1日に日系カナダ人はやっとカナダ西海岸地域に戻ることができ、また選挙権を獲得しました。2020年は71周年になります。全カナダ日系人協会はカナダ政策選択センターと共同で、ブリティシュ・コロンビア州政府と日系カナダ人の財産の没収に関するジョン・プライス博士の論文を出版します。詳しくは、今月後半に全カナダ日系人協会のウェブサイトnajc.ca でお知らせします。

現在、全カナダ日系人協会のウェブページ(najc.ca/najc-statement-regarding-wetsuweten-territory )にウェツウェッツンの人々を全カナダ日系人協会が支援する記事が載っています。全カナダ日系人協会は非暴力の立場を支持し、連邦政府から市町村までのすべての種類の政府がこの問題で影響をうけている先住民族の総てと会って、平和的な解決を探り、これからの関係のために相互の理解を深めることを呼びかけています。

全カナダ日系人協会ニュースレターに忘れずに眼を通してください。私達が尊敬する日系カナダ人シニアであるセツコ・サーロウさんとヘンリー・シバタ博士に関する記事が掲載されます。お二人は日本国天皇の即位式に参列されました。ナルヒト天皇の誕生日のお祝いが最近行われました。天皇はネズミ年の2月23日に生まれました。セツコさんとヘンリーさんが日系カナダ人を代表して出席されたことに感謝し、新しい天皇と令和の時代のための即位の礼・正殿の儀についてお聞きするのを楽しみにしています。

ハッピーマーチ!3月3日のひな祭り・女の子の日、3月8日の国際女性の日、3月21日の人種差別撤廃の国際デーがあります。

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