B.Cリドレスの最新情報

L to R, Lorene Oikawa, John Horgan, Susanne Tabata. Premier Horgan is holding a photo of himself with George Takei. Premier Horgan said he was deeply moved by the story of Japanese American George Takei’s incarceration during the Second World War and he knows that Japanese Canadians have similar powerful stories in the dark history of BC.

写真説明:左から右へ、ロリン・オイカワ、ジョン・ホーガン、スザン・タバタ。ホーガン・ブリティッシュ・コロンビア州首相が、ジョージ・タケイと一緒に写っている写真を持っている。ホーガン首相はジョージ・タケイの第二次世界大戦中の収容所生活の体験に大変感銘を受けたと言い、日系カナダ人もブリティッシュ・コロンビア州の歴史の暗い一幕のなかで同様な感銘深い数々の経験を持っていることも知っていると言った。

 

スザン・タバタ

NAJCは現在、ブリティッシュ・コロンビア州政府と日系カナダ人遺産プロジェクトの具体的な内容について交渉中です。NAJCは2020年7月9日に、NAJCのブリティッシュ・コロンビア州リドレス日系カナダ人遺産プロジェクトのリストをブリティッシュ・コロンビア州首相事務所の事務局長ジェフ・メグズと市民サービス大臣アン・カンに提出しました。この会合にはポール・カリア、ロリン・オイカワ、スザン・タバタが出席しました。会合の途中でホーガン首相が顔を出して、日系カナダ人コミュニティーへの支援を表明しました。

追加資料としてオードリー・コバヤシが日系カナダ人の人口分析を、「オタワの民主主義における財政研究所」がケビン・ページとサヒア・カーンの指導の下に日系カナダ人の財政分析を用意しています。

NAJCはこの秋に再度詳しくブリティッシュ・コロンビア州レドレスの現況をおしらせしますが、下記がその経過報告です。


主題

五つの主要分野は健康とウェルネス、人種差別の認識と闘い、教育、日系カナダ人の歴史遺産と文化遺産、日系カナダ人の文化とコミュニティーの再興です。

要望リストはスザン・タバタとポール・ノーブルの報告書から抜粋したものですが、この報告自体は2019年11月15日の勧告報告の主題を日系カナダ人コニュニティーの中で数ヶ月かけて検証した後に書かれたものです。元の勧告報告の主題は教育、人種差別との闘い、日系カナダ人の経験を思い出すことによって人種差別を広く認識する、コミュニティーのプログラムを財政的に支援する、健康とウェルネス、日系カナダ人の被った人種差別の中でブリティッシュ・コロンビア州政府が果たした役割を正式に認めることです。


年表

ブリティッシュ・コロンビア州政府への報告書の提出は次のような出来事の集大成です。

• 2019年11月15日:「ブリティッシュ・コロンビア州の日系カナダ人に対して行われた歴史的な不正行為を正すための勧告報告書」の提出、五つの主題によってまとめられた報告書。五つの主題は教育、人種差別との闘い、日系カナダ人の経験を思い出すことによって人種差別を広く認識すること、コミュニティーのプログラムを財政的に支援する、健康とウェルネス、日系カナダ人の被った人種差別の中でブリティッシュ・コロンビア州政府が果たした役割を正式に認めることです。

  • January 2020 – several informal meetings with Liberal and NDP MLAs and Ministers in their offices to introduce them to the NAJC’s project.

• 2020年1月:ブリティッシュ・コロンビア州自由党および新民主党の議員と政府閣僚と数回非公式に会見してNAJCの勧告案について説明する。

  • January 2020 – Commencement of meetings with BC Japanese Canadian community organizations and individuals to validate asks along original five themes.

• 2020年1月:ブリティッシュ・コロンビア州の日系カナダ人組織と個人と会合を開き、元の報告書の五つの主題が妥当であるかどうか検討する。

  • February 7, 2020 – NAJC meeting with TAC Assistant Deputy Minister Asha Baht to review government’s response to report. (Notes received from Government on March 13)

• 2020年2月7日:NAJCがブリティッシュ・コロンビア州観光芸術文化大臣のアッシャ・バートと会合して、NAJCの勧告報告にたいするブリティッシュ・コロンビア州政府の返答を考察する(NAJCは政府の覚書を3月13日に受け取る)。

  • May 1, 2020 – Delivery to NAJC National Executive Board and BC Redress Strat Team of 37 page report BC Redress Asks Development Political & Communications Road Map written by Paul Noble and Susanne Tabata (forthcoming public facing report will be published in the fall).

• 2020年5月1日:ポール・ノーブルとスザン・タバタによる37ページの「ブリティッシュ・コロンビア州に対するリドレス要望、政治広報活動の指針」がNAJC全国理事会とブリティッシュ・コロンビア州リドレスチームに提出される(この秋に一般向け報告書を出版予定)。


利害関係者の関与と考察

2019年の日系カナダ人コミュニティーの公聴会と「ブリティッシュ・コロンビア州の日系カナダ人に対して行われた歴史的な不正行為を正すための勧告報告書」に基づいた要望リストは

ブリティッシュ・コロンビア州の利害関係者と勧告報告書にたいするブリティッシュ・コロンビア州の最初の返答を考慮にいれて作成されました。これら利害関係者との協議はスザン・タバタとポール・ノーブルが行いました。

要望リストの作成で苦労したのは、公聴会の結果をまとめたB.C.リドレスの主題と実際に要望リストの事柄を実行に移す組織とをすり合わせることでした。また要望リストの個々の内容が妥当であるかどうかも検討しました。

大部分の利害関係者は要望の一つとしてコミュニティー基金を設立して、その基金からの援助でそれぞれのコミュニティーのプロジェクトやプログラムを運営したい意向です。すでに施設をもっている組織は、具体的なプロジェクトを表現することができました。

NAJCは日系カナダ人組織ですでにブリティッシュ・コロンビア州政府と関係を持っている組織があることも知っており、その関係を支持し妨害しないことも考慮しました。たとえばローラ・サイモトの指導するバンクーバー日本語学校がこのような組織の一例です。

NAJCは、パウエル街に関する要望については既にバンクーバーの日系カナダ人組織の委員会がバンクーバー市と協議しており、この委員会を通して要望を具体化するようにとブリティッシュ・コロンビア州政府から言われています。パウエル街祭り協会は、パウエル街の建物を保有するという要望はしない、とはっきり言っています。

ブリティッシュ・コロンビア州政府の人種差別的政策の犠牲になった日系カナダ人の多くは、戦後カナダ各地に移動しました。現在ブリティッシュ・コロンビア州に住んでいないこのような人たちにもB.C.リドレスの恩恵があるような要望を考慮しています。例えばつぎのような要望があります。ブリティッシュ・コロンビア州の沿岸地域から強制移動させられたすべての日系カナダ人の名前を記した記念碑を建てる。日系カナダ人の文化を考慮した、ブリティッシュ・コロンビア州以外の州の日系カナダ人にも適用可能な高齢者向けの医療サービスパッケージの新設を推奨する。日系カナダ人の歴史を学校で教えるためのデジタル資料を作成する。日系カナダ人の歴史資料をデジタル化した資料館の充実、新設を促進する。

B.Cリドレス運動で特に大切なことはトシ・スズキとロイ・イノウエの「謝罪委員会」の活動です。この活動の結果、ブリティッシュ・コロンビア州政府は2012年に日系カナダ人に謝罪をしました。この謝罪はブリティッシュ・コロンビア州議員のナオミ・ヤマモトがブリティッシュ・コロンビア州議会で発表しました。NAJCはこのこと認識しています。そしてブリティッシュ・コロンビア州による更なる謝罪は2012年の謝罪を元にしなければならないとおもいます。NAJCの目的は日系カナダ人社会の従来目の届かなかったような事柄に注意して要望リストを作成することです。NAJCはブリティッシュ・コロンビア州の日系カナダ人個人、団体の利益を代表してブリティッシュ・コロンビア州政府と交渉します。次にこのような個人、団体を記します(英文のまま)。

 

  • Steveston Community – Kelvin Higo
  • Dan Nomura
  • GVJCCA – Judy Hanazawa & Kathy Shimizu
  • NAJC Toronto Chapter – Lynn Kobayashi & Ron Shimizu
  • Victoria Nikkei Cultural Society – Tsugio Kurushima
  • Vernon Japanese Cultural Society – Rick Ogasawara
  • Kamloops Japanese Canadian Association – George Uyeda
  • 7 Potatoes/Ucluelet Museum – Eiko Eby
  • Nikkei National Museum – Sherri Kajiwara
  • Nikkei Cultural Centre – Karah Goshinmon
  • Nikkei Seniors – Ruth Coles
  • Nikkei Seniors – Cathy Makihara
  • Tonari Gumi – David Iwassa
  • Powell Street Festival Society – Emiko Morita
  • Vancouver Japanese Language School – Laura Saimoto
  • New Denver – Mayor Leonard Casley
  • Simon Fraser University – Kirsten McAllister
  • University of Victoria – Karen Kobayashi, Associate Dean of Research and Graduate Studies, Faculty of Social Sciences
  • Landscapes of Injustice, UVic – Jordan Stanger Ross
  • Howard Shimokura
  • Hastings Park – Dan Tokawa

要望リスト

下記の要望リストには、個々の要望を実現するための費用の推定値は、現在評価中ですが、書かれていません。最終分析ができた時に、推定値は9月に発表します。健康とウェルネス関係がもっとも多くの費用を必要とします。

健康とウェルネス

ブリティッシュ・コロンビア州の日系カナダ人高齢者を対象に健康と社会的なケア及びサービスを提供するための基金設立を提唱すること。

カレン・M・コバヤシが要望書を執筆。

カレン・M・コバヤシ(Ph.D)

ビクトリア大学社会科学研究大学院副部長、社会学部教授、加齢および生涯の健康研究所研究員


20203

 ブリティッシュ・コロンビア州の日系カナダ人高齢者は他の少数派カナダ人の高齢者(65才以上)と異なり、主に移民後のグループです。つまり、日系カナダ人高齢者の大きな部分を占めるのは、若い時(15才以下)に太平洋戦争中の収容所生活を経験した人たちです。この人たちの層は、死亡により人口が急速に減少しています。彼らは英語を話し、エスニックのアイデンティティを表明するうえでは全くのカナディアンですが、それでも二世は、一世の両親の文化的な土台である明治時代の規範、価値観、信念とのつながりを保持しています。二世は年をとるにつれて、自分たちの生涯の経験を話し始め、財産の没収、強制移動と再移動、家族との別離、家族の解体の記憶をつなぎ合わせました。収容所の心的外傷(トラウマ)とそれに続く出来事は何年にもわたる沈黙の後にゆっくりと現れています。

三世、四世が両親や祖父母である二世と二世の体験を話すような機会を日系カナダ人コミュニティーが推進したことによって、二世が体験を話し始めました。このような話し合いは二世のメンタルヘルスの観点からも推進されました。日系カナダ人高齢者(三世が多くなっている)に必要な特別な健康および社会的なケアを提供するためには、ブリティッシュ・コロンビア州政府からの資金援助が必要です。この資金援助は急務です。過去何十年にもわたり、ブリティッシュ・コロンビア州の日系人コミュニティーは、ローワー・メインランドや内陸部、バンクーバー島でのボランティア活動により、日系カナダ人高齢者のために、自宅で生活するための援助、個人を大切にする認知症介護などを行なってきました。このようなボランティア活動はブリティッシュ・コロンビア州政府のサービス費用の節約にも役立ちました。

日系カナダ人コミュニティーの指導者は政府に資金援助を要請しましたが、日系カナダ人高齢者だけでは数が少ないので資金を提供することは出来ない、他の少数派カナダ人、例えばベトナム系カナダ人、フィリピン系カナダ人と一緒になってプログラムを作り運営すればよいと言われ続けました。このような反応は、政府(市町村、ブリティッシュ・コロンビア州)を含む財団が、高齢者向けのサービスは高齢者の社会的・人口的な特徴、歴史的な経験などによって異なるという基本的なことにいかに無知であるかを示しています。日系カナダ人高齢者は数が少ないから他の少数派と一緒になってサービスを受ければ良いなどという忠告は、日系カナダ人にたいする侮辱です。このような態度は日系カナダ人が受けた人種差別が日系カナダ人二世の精神的な仕合せに多大な影響を与え、その子どもたちである三世にも影響を与えているということを認識していないことを示しています。このような人種差別が行われたということを認めるだけでは十分ではありません。私たちは日系カナダ人高齢者のためのコミュニティーを基盤とした健康・社会ケアサービスを提供するために基金の創設を要求します。このような基金は収容所生活を経験した日系カナダ人とその子孫が、両親や祖父母が受けたくても受けられなかった、政府により支援されたプログラムやサービスを受けることを可能にするのです。

高齢者の介護

• 個人ベースの、日系カナダ人の文化を考慮にいれた介護サービスのための資金を継続的に提供すること。このような介護サービスとしては次のようなものがある。自宅生活の援助、食事の宅配、訪問プログラム、社会的なふれあいプログラム、送迎プログラム、現在ある施設でのデイケア・プログラム(例えば「イキイキ」-認知症の人に優しく、日系カナダ人文化を考慮したプログラム)、生活資金援助など。

• サービス提供者と専門家を結びつけ、より小さなコミュニティーに住む生存者が、文化的に適切な健康と福祉のプログラムと社会資源を活用できるようにするモデルの開発に資金を提供すること(州政府の精神保健の資金も含めること)。

  • このモデルを実現し拡張するために、既存の日系カナダ人サービス組織に資金を提供すること。
  • 日系カナダ人の高齢者が集中しているコミュニティーで、自立生活や介助生活の両方を含む、文化的に優れた追加的な住宅オプションに資金援助を提供すること。

精神的なウェルネス

  • 州政府にある、メンタルヘルスと依存症に関する省、及び健康省と日系カナダ人コミュニティーの間で作業グループを設立して次のことを行うこと。

収容所の生活経験者とその家族のために日系カナダ人の文化を考慮したケアを提供できるメンタルヘルスの専門家の名簿を作る。その専門家たちは世代間トラウマに関する仕事、自分の経験を話す療法(個人の歴史の記録のためではない)、日系カナダ人コミュニティーのメンバーのためのピアサポートの訓練等々を提供する。

収容所生活の経験者とその家族が支援を受けられるように、日系カナダ人コミュニティーに根差したアウトリーチの活動とリファーラルの活動を作り上げ、実践する。

• 収容所生活経験者とその家族が現在と将来にわたりウェルネスを向上するために、ブリティッシュ・コロンビア州政府がメンタルヘルスのためのブリティッシュ・コロンビア州医療サービス・プランを通じて継続的に資金援助をすること。

  • Provide funding for the creation of community gathering programs and community-led workshops for intergenerational dialogue that bring together older and younger Japanese Canadians, and both pre-war and post- war families, to create spaces for sharing stories, culture and healing.

• 日系カナダ人の高齢者世代と若い世代、戦前からの日系カナダ人と戦後移民してきた日系カナダ人が一緒に集まり自分たちの経験、文化、癒しを共有するための会合やワークショプに対して資金援助すること。


人種差別の存在を認め、対抗策をとる

人種差別反対作業グループ

人種差別反対の基礎を作り人権擁護長官が交代しても政策が継続的に遂行できるように、ブリティッシュ・コロンビア州人権条例第47項に常設的な人種差別反対作業グループを創設する項目を追加する。この項目はブリティッシュ・コロンビア州人権擁護長官の下に、人種差別とヘイト行動に積極的に対抗する方法を調査し、人種差別とヘイト行動を監視して警察に連絡し、メディアと一般住民に知らせるための人種差別反対作業グループの設立と要員の確保、グループの維持のための予算の確保を可能にすることを目的とする。人種差別反対作業グループは人権擁護長官秘書室長の下に人種差別を受けているグループの代表(日系カナダ人を含む)を参加させる。人種差別反対作業グループはブリティッシュ・コロンビア州における過去の人種差別の政治的、社会的要因を調査して、将来、組織的な人種差別が起こらないような予防処置を調査する。ブリティッシュ・コロンビア州の過去の人種差別としてはカナダ先住民の人権の拒否、日系カナダ人の強制収容と財産の没収、中国系カナダ人の人頭税、駒形丸事件などがある。

日系カナダ人コミュニティーの代表をブリティッシュ・コロンビア州回復委員会と多文化諮問委員会に参加させる。

ブリティッシュ・コロンビア州リドレス記念日の設定

• ブリティッシュ・コロンビア州リドレスが解決した日を記念日として設定し、名誉ホールで式典を行う。日系カナダ人芸術家と協力してブリティッシュ・コロンビア州議事堂またはバンクーバーに記念碑を建てる。この記念碑には収容所に収容された21,460名あまりの日系カナダ人の名前を書きこむ。記念碑の複製を戦後日系カナダ人が強制的に移動させられた市町村に贈呈する。

  • The research to complete the list of names would be done within the Faculty of Humanities at the University of Victoria. The Landscapes of Injustice project has some data collected in this area, which requires disambiguation and further research. 2-3 graduate students would be employed to complete the work. The NAJC has asked for replicas of this memorial to be produced for the regions outside of BC where the community has a foothold.

• 収容所に収容された日系カナダ人のリストはビクトリア大学人文科学学科が完成を目指す。「不正義の風景」プロジェクトでも収容所に収容された日系カナダ人の名前を集めたが、まだ不確かなところがある。大学院生を2名か3名雇用して、名前を確かめる必要がある。NAJCが記念碑の複製をブリティッシュ・コロンビア州以外の日系カナダ人が戦後住み始めた市町村に贈呈したいと要請している。

教育(ブリティッシュ・コロンビア州政府にこの要望書を提出した後で、K―12教育の内容がより精選されたが、下記の要望の説明にはこれはまだ反映されていない。)

K-12教育

• 日系カナダ人コミュニティーと協力してグレード5の社会科に日系カナダ人の1942年から1949年までの強制収容、財産没収、強制分散の歴史を独立した単元として「カナダ社会の人権と人種差別への対応」に加える(法律を設定する必要がある)。

• 日系カナダ人コミュニティーと協力してグレード10の社会科に日系カナダ人の1942年から1949年までの強制収容、財産没収、強制分散の歴史を独立した単元として「カナダと世界における差別政策と不正義」に加える。(法律を設定する必要がある)。

  • Work with Japanese Canadian community to design provincially-funded professional development training workshops and classroom materials for BC School Districts and teachers to maximize impact of the updated curriculum. Ensure resources are made available online and available to teachers outside BC. Provide provincial support to aid the community with outreach to the BCTF’s, School Boards’ and BC schools’ PD programs to ensure uptake.

• 日系カナダ人コミュニティーと協力して、ブリティッシュ・コロンビア州政府の資金援助で、ブリティッシュ・コロンビア州教育区の教師が、日系カナダ人の経験を扱う単元を効果的に教えられるように、教師のワークショップと教材を開発する。ワークショップと教材はブリティッシュ・コロンビア州以外の教師にも活用できるようにする。またブリティッシュ・コロンビア州の教師組合、教育委員会などと連絡して、日系カナダ人の経験を教える単元の教材がブリティッシュ・コロンビア州のコミュニティーで広く活用できるようにする。

  • Fund the development of curriculum packs and teacher resources to be used in all BC public schools and shared with all Canadian provinces and territories and developed through NNMHC and Landscapes of Injustice.

• 日系人の経験を教える単元の教材がブリティッシュ・コロンビア州の公立学校とカナダの他の州に広く行き渡るように、またNNMHCと「不正義の風景」を通して展開されるように、ブリティッシュ・コロンビア州政府が資金を提供する。

高校以上の教育

• 9月に発表します。

日系カナダ人遺産基金

教育

大学院で勉強する日系カナダ人学生に毎年奨学金を定期的に支給するために必要な基金を設立する。日系カナダ人コミュニティーは日系カナダ人学術研究者による日系カナダ人奨学金委員会を設立して、奨学金を提供する。奨学金の対象は日系カナダ人の経験(世代間の経験、世代間のトラウマ、児童期における逆境の経験の影響、メンタルヘルス、社会正義、人権など)の勉強をする学生に優先的に支給する。

遺産―資産

• 日系カナダ人が初めに定着した土地、例えばプリンス・ルパート、メープル・リッジ、スティーブストン、ウクルエレット、クレヨクオト島、などに日系カナダ人が定着した事をしめす指標や案内所を創設する資金を提供する。

• バンクーバー日本語学校の歴史を伝える案内所を創設する(日系カナダ人コミュニティーとブリティッシュ・コロンビア州政府が資金を折半する)

  • Ucluelet Museum, New Denver Nikkei Internment Memorial Centre, Cumberland Museum and Cemetery, Nikkei National Museum and Cultural Centre supporting endowments for staff.

• ウクルエレット博物館、ニューデンバー日系カナダ人収容所記念博物館、カンバーランド博物館と墓地、日系カナダ博物館および文化センターの職員を雇用する費用を支援するための基金を設立する。

  • Lillooet – Annual operation budget, qualified staffing as well as ample funds to achieve necessary repairs of the Miyazaki House to prevent long term damage and develop Miyazaki House to serve as a cultural historical educational resource for both local public as well as for tourists

• リルーエット:長期にわたる破損を防ぐための宮崎ハウスの補修をしてコミュニティーと旅行者のための歴史教育施設として活用するために、資格を持つ職員を雇い施設を運用するための毎年の運営資金を提供する。

• チェメイナス日系カナダ人壁画の補修費用を提供する。

• ビクトリアの新渡戸記念公園、バンクーバーにあるヘイスティングス・バークのモミジ庭園、ニューデンバー、リルーエット、ホープ、ガルフアイランズにある歴史的な日系カナダ人庭園を修復または再興をする基金を提供する。

遺産―生きた遺産

• 日系カナダ人遺産観光プログラムを創設する基金を作る。この遺産観光にはタシメ、リルーエット、ニューデンバー訪問を含む。

  • Fund the creation of a Japanese Canadian Digital Hub for records, pre-internment and survivor histories, and archives including detailed historical ownership records.

• 日系カナダ人デジタル記録保存施設を創設する基金を作る。この記録保存施設には収容所時代以前の記録、収容所生活経験者の記録、日系カナダ人の詳細な登記目録などを保存する。

文化及びコミュニティー建設

「施設建設助成金」は日系カナダ人文化施設の建設を援助する。受容的な文化空間を創造する資本増強と、コミュニティーの再生、新しい活動の開始、新しい財源の確保、地域社会での新しい活動の創出等々を可能にする多機能な地域社会の資産づくりを重点においた日系カナダ人文化・コミュニティー施設の改良を援助する。

「コミュニティー助成金」は日系カナダ人コミュニティーを活性化して、日系カナダ人文化を取り戻し、お互いの連絡を密にしてより強力な日系カナダ人コミュニティーを建設する資金を提供する。新たな活動としては世代間の理解を促進するブログラム、日系カナダ人文化の教育ブログラム、日系カナダ人のための無料日本語講座などがある。

「青年起業家助成金」は日系カナダ人青年起業家を援助する。日系カナダ人コミュニティーに企業経験者の委員会を作り、助成金の申請を審査して助成金を支給する。

「日系カナダ人未来基金」は学術関係以外の若い日系カナダ人の技術訓練、ビジネスの開発を援助する、対象としては技術、デザイン、貿易、職業訓練学校、製造業、食品加工などがある。

「日系カナダ人コミュニティー能力増進助成金」は日系カナダ人コミュニティーの中核となる地域組織とNAJCのチャプターの能力の増進に対して資金援助する。

「日系カナダ人帰郷助成金」は全国の日系カナダ人が毎年ブリティッシュ・コロンビア州に帰郷することを援助する。この帰郷はバンクーバーのパウエル街祭りの時期に行い、ブリティッシュ・コロンビア州内の日系カナダ人ゆかりの土地への旅行も組み込む。

「芸術助成金」は日系カナダ人で演劇、小説、映画、ストーリーテリング、芸術等々の活動に従事している人々を援助する。

パウエル街祭り協会による、歴史的なパウエル街近隣社会の中でのプログラミング作業を継続的に支援する。

これらの要望を実現するための費用については「ブレティン」9月号に掲載します。

この記事への質問は、スザン・タバタ([email protected])までお寄せください。

 

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