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1920年代:定住から発展期へ:「白主日従」の時代と日系労働者たち
1907年の暴動は結果として、日系社会を定住志向に移行させ、二世たちが誕生していった。第一次世界大戦後、西洋列強は日本を脅威と見なし、カナダ政府は日系漁者がもつ漁業許可証の40%削減を打ち出した。1920年、鈴木悦を主幹とする大陸日報は日系労働組合の発足を推進し、白人社会との相互理解を深めることで人種差別を回避しようとした。ところが、労働運動に懐疑的な日系人の多くが反対派にまわり日系社会に深い亀裂ができていった。しかして、1927年、カナダ労働組合は日系労組を一支部として受け入れた。そして、成人した二世たちは差別的制度の打破を訴え始めた。
今年は日系カナダ人が強制収容された1942 年から数えて80周年目になります。また、日系移民第1 号とされる長崎県出身の永野萬蔵がカナダに上陸してから、2022 年で145年目。わたしたち戦後の新移住
者の家族はすでに3世代を擁し、総勢12 万人(2016 年)といわれる日系カナダ人の約半数を占めています。
でも、戦前の日系人が刻んだ歴史をわたしたちはあまり知りません。日系遺産の次代の担い手となるべく、
カナダ日系145年の歴史を学んでみませんか。2022年9月から月に一回の割合でズームによるセミナーを開催しています。どなたでも参加できますが事前の登録が必要です。
このセミナーは日本語で行われます。
Part 4: 1920s: From Settlement to Development: The “White Lead, Japanese Obey” Era and Nikkei Workers
The 1907 riots led to a shift in the Nikkei community towards settlement and the birth of the Nisei generation. After the First World War, the Western powers saw Japan as a threat and the Canadian government cut fishing permits for Nikkei fishermen by 40%. In 1920, the Tairiku Nippo, led by Etsu Suzuki, promoted the formation of a Nikkei labour union to prevent racial discrimination by deepening mutual understanding with the white community. However, many Nikkei who were sceptical of the labour movement joined the opposition, causing deep divisions in the Nikkei community. In 1927, however, the Canadian Labour Union accepted the Nikkei Workers’ Union as an affiliate. As the Nisei came of age, they began to demand an end to the discriminatory system.