ロリン・オイカワ
今年の十二支はネズミですが、2020年1月は確かにネズミが走るようにあっという間に終わりました。
そして今年NAJCもネズミのように活発に前進するでしょう。私達は今年もブリティシュ・コロンビア州リドレス運動を続けて、自分たちのコミュニティーから追放され、財産を没収され、強制収容所に入れられた2万2千人の日系カナダ人の名誉を回復します。私達は2月にブリティシュ・コロンビア州政府と会います。リドレスの進捗状況はその都度、皆様にお知らせします。NAJCと皆様の間のコミュニケーションに注意していてください。
メディアに載ったNAJC関係の記事へのリンク https://bit.ly/39EorMF はNAJCのウェブサイト najc.ca にあります。また「日系ボイス」、「ザ・ブレティン」、定期発行のNAJCニューズレター、その他ソーシャル・メディアも御覧ください。
NAJCの電子ニューズレターを受け取りたい方は電子メールアドレスの更新を忘れずにお知らせください。新しく受け取りたい方はNAJCウェブサイト https://najc.ca/subscribe/ から登録してください。NAJCは現在ウェブサイトの構成を新しくしています。例えばNAJC寄贈基金への申込み用紙を改定して申込みと審査過程を易しくしています。ちなみに寄贈基金の文化開発プログラムとSEAD(スポーツ、教育、芸術発展)プログラムへの申込み最終受付日は3月31日です。またNAJC正会員団体および協賛会員団体用のコミュニティー開発プログラムへの申込用紙も新しくなりました。このプログラムは組織力強化に適しています。これらのプログラムの詳細はNAJCウェブサイトの「基金と奨励金」のページに載っています。
NAJCは日系カナダ人社会と協力してプロジェクトを推進しています。例えば「不正義の風景」プロジェクトがあります。この7年間にわたるプロジェクトは多くの協力者とともに日系カナダ人が第二次世界大戦中に強制的に財産を没収された歴史を調べています。私はこのプロジェクトの委員会の副委員長をしています。このプロジェクトの結果をまとめた本が今年の春に出版されます。そして秋にはプロジェクトの結果を公開するためのウェブサイトの開設、プロジェクトの内容を教材に使うための教師用資料、博物館での展示などが企画されています。このプロジェクトの成果を広く多様な聴衆に公開するためです。またNAJCではバンクーバー島のポート・アルバーニ市と協力して、この市にあるA.W.ネイル小学校の名称を変更することを考えています。A.W.ネイルはブリティシュ・コロンビア州の政治家でしたが、その人種差別の行動がよく記録に残っているからです。
カナダ全国の日系カナダ人社会はそれぞれに日系カナダ人の話をカナダ人一般に伝える努力をしています。皆様もどうぞこのような活動を支援して、日系カナダ人の歴史を保持して皆に伝え、カナダが真に誰でも受け入れる社会になることに貢献してください。
NAJCは昨年秋にサンフランシスコで行われたCOPANIXXに参加しましたが、この時に会った人達との縁で、NAJCは「鶴の連帯」というプロジェクトに参加するように要請されました。2020年6月5日から7日まで米国の首都ワシントンで「移民収容所を廃止するための全国巡礼大会」が開かれます。この大会に日系カナダ人は日系アメリカ人と共に招待されています。この巡礼大会の目的は日系カナダ人と日系アメリカ人の祖先が受けた人種差別を思い起こさせるような人種差別の対象に現在なっている米国への移民と有色人種の人達との連帯を通じて人種差別に対抗するものです。日系カナダ人と日系アメリカ人の参加者は全部で12万5千の折り鶴をホワイトハウスの回りの柵の下においてきます。折り鶴の一羽一羽は第2次世界大戦中に米国の強制収容所に入れられた日系アメリカ人とラテンアメリカの日系人一人一人を象徴しています。「鶴の連帯」の詳細はhttps://bit.ly/2GqQLV7 にあります。
2月26日は「いじめ」に対抗する「ピンクシャツの日」です。今年は「お互いに励ましあおう」がテーマです。すべての日のための良いメッセージです。それでは皆様、ファミリー・デイを家族や愛する人々と共に楽しんでください。そして2020年の残りの日々が皆様にとって幸せで健康な希望にあふれる年でありますように。