NAJC会長のメッセージ 2020年6月

ロリン・オイカワ

カナダとヨーロッパで夕方になると鍋やフラウパンを叩いて鳴らす音が聞こえます。新型コロナウィルスの世界的流行との戦いの最前線にいる人達を激励する新しい慣習です。最初は病院で働く人達に感謝するために始まりましたが、いまではウィルスとの戦いの最前線にいて社会生活に必要不可欠なサービスを提供している人達との連帯を深めるシンボルになっています。他にも窓に感謝や激励のメッセージを書いた紙や幕を貼ったり、ソーシアルメディアにメッセージを書き込んだりする人が大勢います。

NAJC全国理事会も皆様と同じように頑張っています。そしてボランティア活動を続ける努力をしています。私たちもまた、ウィルスとの戦いの最前線にいる人達に称賛の拍手を送りたいとおもいます。理事会の中にはこのような生活に不可欠なサービスに従事している人もいます。

その一人が傳法清さんです。傳法さんはNAJC全国理事会でメンバーシップ委員会委員長をしています。トロント在住で「モミジヘルスケア協会」の生活支援高齢者住居の中で今は仕事をしています。この高齢者住居に約150名が入居しています。オンタリオ州で新型コロナウィルスパンデミックが宣言されてから、モミジは次のようなことを新しい義務として実践しています。訪問者の体温検査と質問紙によるチェック、毎朝電話をして英語または日本語を話す入居者の健康と安全を確認。食料その他日用品をスーパーマーケットから調達し高齢者住居の入居者に配達する。日本食品をコミュニティーのクライエントに日本食品店から調達し配達する。施設内レストランが提供する食事を高齢者住居の入居者一人ひとりのために仕分けする。

傳法さんは今までアウトリーチとしてかかわっていた三つの長期介護施設の約50名の高齢で虚弱な日系カナダ人と直接会って係わっていくことがロックダウンのために許されなくなったので、フェースタイムや他のビデオチャットを使って入居者とコミュニケーションをとり始めました。長期介護施設のアクティビティー担当スタッフやボランティア・コーディネーターが傳法さんを助けています。コミュニティーでの社会的な集いが禁止されているので、その参加者とのズーム・チャットをボランティアの皆さんの協力によってオークビルで始めました。これは他の地域にも拡大する予定です。「わたしは現在たくさんの付加的な義務を抱え、本来業務ができないことによるストレスがとても大きいです。パンデミック下の高齢者の体と精神状態をとても心配しています。」と傳法さんは言っています。

NAJC全国理事会のもうひとりの理事、アレックス・ミキは理事会でNAJC青年指導者委員会の委員長をしています。アレックスさんは日系五世でウィニペッグ在住です。アレックスさんは環境検査研究所(ALS environmental)の微生物科で検査助手として水質や食品の検査をしています。彼女の仕事はマニトバ州の飲料水と食品の安全を保つために欠かせません。

NAJC事務局長のケビン・オカベさんは伴侶のナオコ・マエバシさんと一緒にバンフ国立公園の入り口のカナナスキス町で三つの商店を経営しています。新型コロナウィルスの世界的流行の現在、三つの商店のうち二つは休業していますが、最後の一つのコンビニ・デリ店は営業を続けています。「カナナスキスは小さな町で、大きな食料品店までは60キロあります。私達の小さなコンビニ・デリ店はカナナスキスの住人に必要不可欠です。カナナスキスの人達は大きな町に買い物に行って、新型コロナウィルスに感染し、それをカナナスキスに持ち帰るのを恐れています。私達が大きな町に毎週一回、商品を買い入れに行って、私達のコンビニ・デリ店の品物を補充していることに、住人はとても感謝しています。特にバンフ国立公園が閉鎖されてバンフの町の商店も閉鎖していたときは感謝されました。現在、国立公園が開いたので私達の店も忙しくなるでしょう。」とオカベさんは言っています。

新型コロナウィルス・世界的流行に対する規制の下で、オンラインサービスや他の支援を利用している人が大勢いますが、社会で一番脆弱な人達にはこのような手段がありません。ブリティッシュ・コロンビア州では州政府の社会サービスオフィスを限られたスッタフで開いています。私はメトロ・バンクーバー地区の社会サービスの管理をしています。私達のオフィスではスタッフが毎日出勤して社会サービスの要請に対応しています。特にホームレス、不安定な仕事をしていて失職したが連邦政府の支援を受けられない人などの貧困者の支援をしています。

私達のオフィスでの仕事は勤務時間に制約されているので、この時間内に私達の支援を受けられない人のために、わたしはオフィスの時間外の夕方や週末にも使い走り、食料や日用品の買い物、家族と隣人への支援、ボランティアの仕事と忙しくしています。私達は仕事に価値を見出しているので頑張れます。勿論、皆様が感謝してくれるのをありがたく思っています。皆さん、忍耐強く、親切を忘れずに、安全に毎日を過ごして下さい。そして一緒になって憎悪行為や人種差別の言動に立ち向かいましょう。

段々と新型コロナウィルス規制を緩和していく州が増えていますが、皆さん、社会的・物理的距離を保ち、手を洗い、顔を触らず、咳やくしゃみはティッシュや袖で抑え、病気の症状の時は外出しないでください。規制緩和でも注意を怠ると、また新型コロナウィルスの第二波を起こしてしまいます。

このパンデミックの下でお互いの連絡をとるのは難しくなっています。NAJCではオンライのプログラムを増加しています。現在までのオンラインプログラムに参加してくださった方々にお礼申し上げます。NAJCのオンラインプログラムをNAJCウェブサイトnajc.ca/online-programs/ に掲載しています。どうぞ御覧ください。皆さんが私たちとオンライン上で会うことができる今後のイベントや会員団体のオンラインのイベントも掲載していきます。またNAJCニュースレターの購読ご希望の方はhttp://najc.ca/subscribe/ で登録して下さい。これからしばらくの間にいろいろな記念行事が予定されています。特に6月21日は全国先住民記念日です。詳しくは https://bit.ly/3bWZCeNを御覧ください。

NAJC全国理事会は皆様の支援に感謝しております。どうぞ安全にお過ごし下さい。

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