新型コロナウイルス(COVID-19)に関連した人種差別

全カナダ日系人協会にカナダ全土の日系人コミュニティーからCOVID-19に関連したアジア人に対する人種差別的な出来事の報告が寄せられています。このような出来事について全カナダ日系人協会は下記の声明を発表します。

また全カナダ日系人協会の人権問題委員会はこのようなアジア人に対する人種差別的な出来事の報告を会員から集めています。人権委員会は報告を分析し、カナダ人一般にこのような出来事が起きていることを知らせ、対策を考慮しようと思います。このような出来事を全カナダ日系人協会が準備した回答用紙を使ってオンラインで私達に報告して下さるよう皆様にお願いします。勿論あなたが皆に伝えたいと思う範囲の話で結構です。回答用紙には「回答は任意 Optional」と注の付いた質問がありますが、これはこの質問についてのあなたに直接連絡を取って、次に何をするか話し合う為のもので、注の通りに回答は任意です。

オンラインフォームに記入する

この問題について質問や心配のある方は人権問題委員会委員長のケイコ・ミキまでご連絡下さい(vp@najc.ca)。


COVID-19に関連した人種差別についての全カナダ日系人協会の声明

全カナダ日系人協会は新型コロナウイルスCOVID-19の世界的な流行は中国と結びついていると思っている人達による人種差別的な出来事の報告を協会の会員から受け取っています。最近、このような報告の数が増加してきていることを危惧しています。全カナダ日系人協会は、総てのカナダ人に対して反アジア人感情に立ち向かうように呼びかけます。

COVID-19によってもたらされた危機は今までに例のないものです。私達はCOVID-19から身体的、精神的、情緒的、経済的なウェルビーイング(仕合せ)に対する悪影響を被っています。皆が厳しいストレスの下に生活しています。だからといってCOVID-19による危機を利用して、他人を非難し、罵り、暴力を振る人々がいるなら、その言い訳にさせるわけにはいきません。私達は皆、同様にCOVID-19によって被害を被り、制限を受け、心配をしているのです。

過去にカナダが危機に瀕したときに外国人恐怖症と反アジア感情が高まったことが何回もありました。特に第2次世界大戦中に22,000人の日系カナダ人は強制的に収容所に隔離され財産を没収されました。社会の主流から取り残された人達や脆弱な人達を憎むことを許せば、私達のコミュニティーとカナダ国家がこの世界的な流行に連帯して立ち向かうことができなくなります。


全カナダ日系人協会は1947年に設立され、全カナダの日系カナダ人および日系カナダ人団体の利益を代弁します。我々は日系カナダ人社会の発展と日系カナダ人としての強固なアイデンティーの確立を支持します。我々はカナダ人、特に人種的少数者が、総て同じ権利と自由を享受できる社会の実現を目指します。

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