全カナダ日系人協会の「黒人の命は大切だ」に関する声明

全カナダ日系人協会は黒人に対する暴力を根絶しようという呼びかけを支持します。

我々はカナダおよび米国の黒人が経験している人種差別に抗議します。このような人種差別ではしばしば法の執行者による黒人の死亡事件が起きています。どうしてこのようなことが、黒人が自宅にいる時や、自宅の近辺でジョッギングしたり、自動車の運転をしたりしている時に起きるのかということに疑問を持ちます。我々は、自分たちが持っている特権の意味をもっと理解する必要があります。我々は我々の国の歴史と黒人カナダ人が経験した苦難を学ぶ必要があります。我々は人種差別をなくすために家庭で、学校で、職場で、地域社会でもっと真剣に話し合う必要があります。

「みんなの命はどれも全部大切だ」という人達に伝えたいと思います。心を開き、組織的な人種差別が存在することを認識してください。そして黒人地域社会が支援を必要としているときに、黒人社会と一緒に私たちが立ち上がることを知ってください。そうすることが他のグループの人々の重要性を少なくするわけではないのです。また新型コロナウィルスの大流行と関連して起きたアジア系少数派にたいする人種差別に反対の声をあげ続けましょう。我々は白人入植者が北米大陸に来てからの先住民の苦難を知っています。先住民に対する不正義は現在も続いています。我々の祖先もまたこの大陸に来た入植者で、白人入植者の人種差別の対象になりました。

不正義は不正義です。我々はカナダ先住民と人種的少数派にたいする組織的な人種差別と戦わなくてはなりません。沈黙を守ることは我々の選択にありません。

黒人の命は大切です。

全カナダ日系人協会(NAJC)は、第二次世界大戦中及びその後に権利を剥奪されて、抑留された2万2000人の日系カナダ人の権利のために戦う組織として1947年に設立されました。NAJCは補償交渉を主導し、1988年カナダ政府は日系人に対する不正義を認め、謝罪しました。NAJCは、すべての人びとの平等の権利と自由のために、また特にひどい差別を受けた先住民族の平等の権利と自由のために努力しています。

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